STAR WARS続三部作(シークエル)へ思うこと~最新作”スカイウォーカーの夜明け”に関して~

STAR WARS
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※この記事は2019年6月に投稿したものです。

先日、スターウォーズエピソード9の邦題が「スカイウォーカーの夜明け」に決まったことが明かされました。

スカイウォーカー家を描く「スター・ウォーズ」完結編、
ついに、邦題決定!

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

壮大なるフィナーレに向けて、カウントダウンは始まった。
12月20日(金)日米同時公開https://t.co/y55bh68WdF #SWスカイウォーカーの夜明け pic.twitter.com/00tzgBfmeU — スター・ウォーズ公式 (@starwarsjapan) June 23, 2019

原題の「ライズ・オブ・スカイウォーカー」が語感の響き的になかなかカッコ良いので個人的にはそのままでも良いのではないかな、とも思っていたのですが(ファントム・メナスの前例もありますし無理に日本語に訳さなくても別に構わないと思います)、そう来るのか…という感じでしたね。汗

この邦題について賛否両論さまざまな意見があるようですが、今回の記事では、自分の中でのエピソード9に対する思いであったり、スターウォーズの現行シリーズ=シークエルについて感じることであったり、私なりに思うことを書いていきたいと思います。

(ちなみに、私自身はスターウォーズシリーズにハマったきっかけこそエピソード7・8ですが全シリーズを通して1~3のプリクエル三部作が一番好き、という立ち位置です。)

「スカイウォーカー家」の終焉の物語?

J.J.エイブラムス監督のコメントを、日本のファンのみなさまへお届け。

「本作は3部作の終わりではなく、スカイウォーカー家の物語の完結編です」

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』https://t.co/y55bh68WdF #SWスカイウォーカーの夜明け#スターウォーズ pic.twitter.com/CCTLbYboUv — スター・ウォーズ公式 (@starwarsjapan) June 24, 2019

タイトルにおける「スカイウォーカー」とは、やはりスカイウォーカー家全体を指しているようですね。

エピソード8のラストから本当の意味で世代交代して心機一転で新たな『スターウォーズ』が始まるのだな…と思われたシークエル(=現行シリーズ)ですが、ここに来て原点ともいえる「スカイウォーカー家」に焦点を当ててくるのでしょうか。

ただ、それはそれで良いとして、少しだけ気になっていることも実はあります。

現行シリーズの主人公・レイの立場はどうなるのか?

言うまでもなく現シリーズの主人公はレイです。

彼女はエピソード7においては、非常に強いフォースの持ち主であるが両親の素性等は一切不明、という謎の多いキャラクターでした。

そのフォースの強さと、スターウォーズシリーズという看板を背負った主人公という立ち位置から、ファンの間ではレイはルークの娘なのでは、という推察もあったようです。

ところが、エピソード8において、彼女の両親は名もなき一般人、それも酒代のために娘を売り飛ばしたひどい両親だということが、敵キャラでありもう一人の主要キャラクターでもあるカイロ・レンの口から語られました。

とはいえ、なぜ彼がそんなことを知っているのか、この事実が本当なのかどうかといった疑問は未だ残りますし、現状でもレイは未だ謎の多い、掘り下げの必要なキャラクターであるということに変わりはありません。

その状況で、今更「スカイウォーカー」に焦点を当てるという展開は正直言うとなかなか想像できないというか、レイの立場はどうなるのだろうか…という気がかりはありますね。

エピソード8のラストの流れは一体??

エピソード8のあのラストであったり、スピンオフ作品のローグ・ワンでもそうでしたが、シークエル以降のスターウォーズシリーズからは、特別な存在でなくても良い、一般の民衆一人一人が物語の主人公であるという制作側からのメッセージを強く感じられます。

ルークが後生大事に守ってきたジェダイの教義の書物の一切はヨーダによって燃やされ(エピソード1から通してヨーダ、というか旧共和国時代のジェダイの始まりから終わりまでを見てきた上でこのシーンを見るとなかなか感慨深かったです)、ここから新しい『スターウォーズ』が始まるんだ、スカイウォーカー家の物語は一旦幕を閉じて新世代の物語が展開していくんだ…と、個人的な感想としてはこういう方向性は十分にアリだなと思ったものです。
(この辺りの感想につきましては、後の項目でまた詳しく書きたいと思います)

…が、そういった流れの中で、ここに来て再び「スカイウォーカー」に焦点を当てるというのが、いまひとつよく分からないんですよね汗

私自身は、一人一人が主人公になり得るという新しい解釈を結構気に入っているので、もしも最終章にしていきなり軌道修正されてしまったら残念だな…というのが正直な気持ちです。

SNSでの一部過激なコメントについて

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気になっていた、といえばSNS上の一部ファンの過激な反応に関しても実はちょっと気がかりではありました。

私もつい最近スターウォーズにハマったばかりで、以前からずっとスターウォーズ関連のニュースを追いかけていたというわけではないので、その辺のファン事情というものについてあまり詳しくはないのですが、それでもSNSをやっている以上はどうしても色々な話は目に入ってきてしまうものです。

とはいえ、あまり突っ込んだ話はどうもSNS上ではしにくいな…ということで、今回ブログという形で自分の思うことを語らせていただくことにしました。 

(※あくまで個人の意見であり、決して皆もこうすべきなどと自分の主張を押し付けるつもりなどではありませんが、ご不快に思われる方がおられましたら申し訳ございません。)

「好き」も「嫌い」も人それぞれ

スターウォーズという作品に触れて思ったことは、歴史の長い作品なだけあってファンの年齢層も10代、20代から50代以上まで本当に幅広いのだな、ということです。

年齢層が幅広いというだけあって、一括りにスターウォーズファンといっても、どのシリーズに対して思い入れが強いのかというのは本当に人それぞれだと思います。

4~6をリアルタイムで見た人、1~3でハマった人、そして現行シリーズからスターウォーズを知った人…

人によって物の見方・感じ方はそれぞれですし、肯定的な感想もあれば否定的な感想もあることでしょう。

なので、一部のシリーズや一部の展開に対して「これはちょっと…」と批判的な感想を持つことは何もおかしいことではないですし、素直に自身の考えを述べても良いとは思います。

ただ、これはスターウォーズに限った話ではないのですが、「✖✖は最高だけどそれに比べて▲▲はダメだね」といったように、自分の好きな作品を持ちあげて気に入らない作品を貶すといった行為は控えた方が良いでしょう。

こういった発言は▲▲を好きなファンからすれば嫌な気分にさせられてしまう上に、✖✖という作品自体に関しても良くないイメージを持たれてしまうかもしれません。
たとえ作品自体に罪はない、と頭では分かっていたとしても。

SNSはブログなどと比べて非常に拡散力の高いメディアです。
たとえきっかけは一人の何気ないつぶやきだったとしても、こうしたことがきっかけで✖✖派と▲▲派のファン同士に亀裂が生じて結果的に大炎上…ということは十分ありえる話です。(ありえる、というか以前私がハマっていた別ジャンルで実際ありました…汗)

また、(否定的な意見を持つこと自体は構わないのですが)「感想」の範疇を超えた作品や制作側への誹謗中傷もダメですね。
実際にスターウォーズの出演者の方がSNSで酷い誹謗中傷を受けてアカウントだか投稿だかを削除してしまったという事件もありましたし、本当にやめてほしいです。

相手が芸能人であろうと政治家であろうとスポーツ選手であろうと今やSNSで簡単に繋がれる時代ではありますが、それでも画面の向こうにいるのは感情を持った生身の人間である、ということはしっかり肝に銘じておきたいものです。

また、逆に、否定的な感想に対して「そんなことを言うのは本当のファンじゃない」といったように食って掛かるのもNGだと思います。

上にも述べたように、(誹謗中傷はダメですが)同じファンといえども人それぞれ色々な意見があって当然ですし、あまりに度が過ぎた言論封殺的な風潮だと自由に自分の意見を言えなくなってしまう…と非常に息苦しい世の中になってしまうでしょう。

否定的意見を持つ人も、肯定的な意見を持つ人も、好き嫌いは人それぞれだということを前提に、なおかつ最低限のネットマナーはしっかり守った上で、思い思いにファン活動を続けていけたらいいな…と一ファンとしては思います。

SNSと適度な距離を保つことも大事

Twitter等SNSで何かしらトラブルが発生する度に思うのは、SNSというのは、利用する人の気持ちの持ちようによっては、趣味の一環として楽しい場になることもあれば、怒りや嫉妬心などといったネガティブな感情の渦巻く場になることもあるのだな、ということです。

言うならば、SNSはその人の内面を映し出す鏡のようなものなのかもしれません。

スターウォーズに限らず、今やどのジャンル、どこの界隈においても何かのきっかけで「炎上」が起こってしまう可能性は0だとは言えません。

大事なのは、自身が当事者になってしまわない、というのは勿論ですが、「炎上」がどこかで起こった際に自分の身を自分で守る=状況に応じてSNSと心理的に距離を置くことができるかどうかと思います。

SNSはあくまで趣味の一環(人によってはビジネスとしての情報発信)として利用するものであり、誰か・何かをむやみに攻撃する、はたまた自分自身がネガティブな情報に振り回されてストレスを溜めるものでは本来ないのですから。

なんだかスターウォーズからだいぶ話が逸れてしまって申し訳ありません汗

ただ、Twitterをやっていて、何かしらの炎上騒動が起こると「もう●●のファンでいることに疲れちゃったな…」といったことを呟かれる方を今までちらほら見てきたのですが、そこまで気疲れするぐらいならSNSからはちょっとぐらい離れても良いから、作品そのもののファンからは離れないでほしいんですよね。

せっかくのご自身の趣味・好きなものをSNSでのトラブルがきっかけで辞めてしまうなんて非常に勿体ないし寂しいなと思うので…。

<追記>

SNS絡みで、つい最近こんな素敵なお話を知りました。 

とても心温まる良いお話ですね。
何かと炎上騒ぎが注目されがちなSNSですが、そうしたマイナス面だけではなく、こういう良い側面もあるのだなと改めて思いました。

なんだかんだでシークエル(7・8) に対して思うこと

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SNSで多くの方のスターウォーズ絡みの感想を見ていると、そもそもシークエル自体が過去作のファンの方からは厳しい目で見られているな、という感じですね。

確かに私自身、8でのカジノのやり取りがグダグダしていてテンポ良くなかったなとか、どの組織団体においても報連相は基本かつ一番大事なことなんじゃないのかとか、某キャラは死なせなくても良かったのでは…とか、細部をじっくりと見ていくと色々と突っ込みたい点はあります。汗

(多くの方がご指摘されていたルークのキャラ描写については、自分なりに色々と考えた末に今では納得しています。その辺りはまた今後機会があれば、個別でキャラ感想の記事にでもまとめたいと思います)

けれども、そういった気になる点は確かにありつつも、良いところもまた沢山あるんだしそこまで捨てたものでもないんじゃないかな、自分はむしろこれはこれで「新しいスターウォーズ」として好きだなというのがシークエルに対する個人的な感想です。

新規のファン層を獲得するきっかけを作ってくれた

過去作を見た上でエピソード7を改めて最初から視聴すると、旧作に対するリスペクトやファンサービスを多く感じられました。 が、一方で、ただただ懐古路線に走るのではなく、今までにない要素を打ち出して新しいファン層を開拓するという面でシークエルは結構成功しているのではないか?と思います。(ポケモンのHGSS風に言うと「懐かしくて、新しい」でしょうか。)  

私自身がそうだったのですが、スターウォーズ=SF&戦争映画=男の子が見る映画という固定観念が強く、女性にとっては敷居が高いイメージが結構あったのです。

そういった敷居の高いイメージを女性主人公&可愛いドロイドのコンビというキャラ作りによって見事打ち砕いてくれたのが、シークエル、エピソード7だったと思います。

(あと、ディズニーという看板も女の子にとっては結構大きいことかもしれません笑)

一部メディアでは新シリーズからスターウォーズにハマったという新規ファン、特に女性のファン層が注目され、古参ファンの方からは可愛いキャラクター(まぁBB-8のことでしょうね…)だけが目当てのいわゆるにわかファンではないかという少々複雑な思いを抱かれた方もおられると思います。

ただ、個人的には好きになるきっかけはなんでも良いと思うんですよね。

可愛いキャラクター、かっこいいキャラクターから入るのも全然OKだと思います。

エピソード7公開からかなりの時間が経ち、メディアのブームが沈静化したことによってスターウォーズから遠ざかってしまったという人もいるかもしれませんが、一方でこの機会をきっかけに本格的にハマってシリーズ全作見たという人もいるかもしれません。

それはそれでその人の自由ですし、各々が自分の好きなものに対して好きだという気持ちを持っていればそれで良いのではないでしょうか。

…というのが、シークエルからハマった新規ファンとしての自分の考えですね。

新たな敵キャラ、カイロ・レンのキャラクター造形

今までにない要素、といえば悪役のキャラ造形もまたかなり斬新なものだったと思います。

スターウォーズといえばなんといってもダース・ベイダーが超有名キャラクターですよね。スターウォーズを全く知らなかった頃の自分でも、ベイダー卿の名前とビジュアルはなんとなく知っていましたし、帝国のマーチもどこかで耳にしたことはありました。

それぐらい、スターウォーズという作品においてダース・ベイダーという存在は非常に大きなものだと思います。

そんなベイダー卿に対して、シークエルにおいて主人公一味と対立することになる敵キャラ、カイロ・レンは、決して主人公の前に立ちはだかる「大物悪役」などではありません。

ベイダー卿に心酔し、彼のように強くなりたいと思いつつも光と闇の間で揺れ惑う、(彼の祖父とはまた違ったベクトルで)精神的に未熟なところのある一人の青年。

それが、カイロ・レンというキャラクターです。

まだエピソード7が公開されていなかった頃、新しい敵キャラに「大物感」を期待していた方は正直ガッカリされたかもしれませんが、私はむしろこれはこれで良いキャラだなと感じました。

私は特にダース・ベイダーの大ファンというわけではないのですが、今後のスターウォーズシリーズにおいてベイダー卿に並ぶほどの大物悪役というのはもう出てこないと思うんですよね。

そういった点から見て、「大物感」ではなく「未熟さ」「不安定さ」を押し出したカイロ・レンのキャラクター造形は非常に上手いなと思いました。

血筋的に潜在能力は高いはずなのに、メンタル面が不安定なせいで色々と空回ってしまうという、ある種ヘタレ的な要素も好きな人は好きなのではないでしょうか。笑

悪役なのにどこか応援したくなる、非常に興味深いキャラだなと思います。

血筋ではなく、一人一人が物語の主人公になり得るという解釈

賛否両論あるかもしれませんが、私はエピソード8・最後のジェダイにおいての、選ばれし者でも特別な存在でもなんでもない一人の奴隷の少年が、まだ見ぬ銀河の彼方に思いを馳せるというラストシーンが結構気に入っています。

血筋に縛られることなく、特別な「誰か」ではなく、一人一人が物語の主人公になり得るのだということ。

ある意味ではこれまでのスターウォーズという作品から「脱却」して、これからは新しい世代が新しいスターウォーズを作っていく、そういった制作側の決意表明みたいなものも感じられて、これはすごい英断だったな…とつくづく思いますね。

正直言いますと、7・8と単体で続けて見たときは8のラストシーンを見ても特にこれといった感情は湧かなかったのですが、1から通してずっと「スカイウォーカー」の物語を見てきた上で最後のジェダイのラストを改めて見たときは、過去作への郷愁を感じつつも新世代のスターウォーズへの思いも高まるような、感慨深い気持ちになったものです。

(ふと思ったのですが、カイロ・レンの「偉大な人物を親族に持ってしまった息子」ポジションって、まんまスターウォーズシリーズというとてつもなく大きな看板を背負わされたシークエルという作品そのものだな…と。そう考えると、彼は悪役側という立ち位置ではあるものの、レイと並ぶもう一人の主人公的存在でもあるとも言えるのかもしれませんね。)

ただ、上で述べたことと若干被りますが、エピソード9のタイトル「スカイウォーカー」が一体作中でどのような扱いになるのかが非常に気になります。

どういったストーリー展開になっていくのかは全く予想できませんが、上記で述べたように血筋ではなく一人一人が物語の主人公になり得るのだという、エピソード8で描写されたテーマそのものは変えないでほしいな…と密かに願っております。汗

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あれやこれやと思いの丈を綴っているうちに、自分でも驚きの長さになってしまいました…汗

最初はタイトルについての感想だけのはずだったんですけどね…。SNS周辺のアレコレに関しては、以前からずっと感じていたけどTwitterには書けなかったことをブログで思いきって打ち明けることができて、内心は少しスッキリしています。

私はシリーズを通して1~3のプリクエル三部作が一番好きなのですが、そもそもスターウォーズという作品にハマる取っ掛かりとなったのは、現行シリーズであるエピソード7・フォースの覚醒だったんですよね。

そんなわけで、なんだかんだ言って自分にとってシークエルは思い入れがとても深いシリーズです。

結末が最初から決まっていたプリクエル三部作と違い、先が全く読めないという意味で大変気になるシークエル三部作の最終章、どのような形で締めくくるのか、楽しみに待ちたいと思います。

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