とにかく小五郎のおっちゃんがかっこいい映画 劇場版名探偵コナン『14番目の標的』感想 ~最後に犯人が狙うのは誰???~ ※犯人・トリックのネタバレなし

映画レビュー
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今回は、『瞳の中の暗殺者』と同じぐらい、私的にコナン映画の中でも傑作だと思っている『14番目の標的』について、感想記事を書いていきたいと思います。
蘭が記憶喪失になるという『瞳の中の暗殺者』は非常にシリアスな内容でしたが、今回取り上げる『14番目の標的』もなかなかにハードな内容なんですよね…。
今回も犯人に関するネタバレなしバージョンの前編と、がっつりネタバレありの後編とで分けていただこうと思います。

『14番目の標的』あらすじ

劇場版名探偵コナン『14番目の標的』より

目暮警部が公園でジョギング中にボウガンで撃たれるという事件が発生、翌朝には蘭の母親・妃が毒入りチョコレートの被害にあう。
さらに、コナンの目の前で阿笠博士が襲われる。
そして、三つの事件の現場には、それぞれトランプに関連のあるものが残されていた。
狙われたのがいずれも毛利小五郎に関係のある人物ばかりであるということ、さらにトランプというキーワードから、目暮警部は小五郎が10年前に逮捕し、今は仮出所中のカード賭博のディーラー・村上丈の恨みによる犯行だと推測した。
案の定、小五郎の友人でプロゴルファーの辻が殺されかける。
どうやら犯人は小五郎に関係があり、しかも名前に数字が入っている人間を、その順番に殺していこうとしているようだ。
そう睨んだ矢先、近々オープンする娯楽海洋施設に殺される可能性のある人間が集合することになる。

映画.com より引用

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映画の冒頭。蘭は母親の妃 英理さんが銃で撃たれるという不吉な夢を見てしまいます。
不安に駆られた蘭は英理さんに電話をかけますが、当の本人はなんでもない、と元気な様子。
しかし、電話を切った後の英理さんの表情は暗く、その足には過去に銃で撃たれたものと思われる古傷が…。
そして、まるでその蘭の不吉な夢が何かを予感していたかのように、目暮警部、英理さん、阿笠博士と、毛利家にとって近しい人物が次々と正体不明の犯人に襲われていくことになったのでした。

『瞳の中の暗殺者』では、蘭がピンチに陥るという緊迫感溢れるストーリーとなっていますが、『14番目の標的』では小五郎のおっちゃんの近しい人物が次々と襲われるという、これまたハードな内容となっていますね。
いつもは三枚目キャラのおっちゃんも、自分の知り合いが次々と狙われているという状況からして、いつもの迷推理は炸裂しません。時折、ストーリーの緩和目的で少々のギャグを挟むこともありますが、基本的には終始シリアスキャラです。
記事のタイトルにも付けさせていただきましたが、この映画は本当に小五郎のおっちゃんのカッコよさを味わえる映画だと思いますね。

そして、一連の事件の犯人は、かつて小五郎が逮捕した元カード賭博のディーラー、村上丈ではないかという容疑が浮上。
一行は村上の動きに警戒しながら、小五郎の近しい人たちをガードすることに決めたのでした。
いつになく父親に懐疑的な蘭と、コナンも含めて…。

トランプの数字になぞらえて行われていく犯行

劇場版名探偵コナン『14番目の標的』より

この映画のキーアイテムと言えるものは、トランプの数字です。
実はコナンの主要キャラクターには、名前の中に数字を入っている人物が多く、(目暮警部や白鳥警部の下の名前なんかは、ぶっちゃけこの映画のために作られたような気がしてならないんですけどね…汗)犯人はこれを利用して、小五郎のおっちゃんに関係のある人物を次々と襲っていったのでした。(おっちゃん自身の名前にも「五」の数字が入っており、いずれおっちゃんも狙われるのであろうということは想像できます)

犯行内容は残虐なものですが、トランプの数字になぞらえて犯行を遂行していくというのはなかなか洒落ていますよね。犯人はさぞ良いセンスをしているのだろうなと思われます。
ちなみに、数字そのものは入っていないものの、妃さんの場合は「妃=クイーン=12」、阿笠博士の場合は下の名前の「博士」の「士」の字が十一に見える…と、少々強引ではありますがなんとか辻褄は合っていますね。(そういえば阿笠博士はこの映画でも、4作目の瞳の中の暗殺者でも負傷しているんですね…なかなか大変な役回りを負わされている人ですね。結構なお年なのに汗)
そして、その理屈で言うと、実は「江戸川」コナンの「戸」の字にも一の数字が入っているということになります。作中では「工藤新一」の「一」ではないかと推測されていましたけどね。
実はコナンにもトランプの数字の法則が当てはまっている、というのは、(制作側が意図したのかどうかはわかりませんが)よくできた話だな、と思いました。

余談になりますが、トランプのスペードには”死”という意味があること、またダイヤにはお金、ハートには愛、クラブには幸福…などなど、トランプのマークにそれぞれ意味がある、ということはこの映画の白鳥警部の説明で知りました。
私と同じように、この映画でトランプの絵柄に関する雑学を知った、という方は結構多いのではないでしょうか。

映画の中で明かされた、毛利家の過去

劇場版名探偵コナン『14番目の標的』より

原作を読んでいる方は既にもうお分かりでしょうが、蘭の両親、小五郎と英理さんは別居中で、互いに顔を合わせるや否や険悪な雰囲気になってしまうという仲です(実際には、心の奥底ではお互いのことを気遣い合っているんですけどね…そういうところを素直に出せない、いわゆるツンデレというやつです)。

しかし、別居というのはかなり大きな出来事です。
一体、二人の間に過去に何があったのか――?というのが、この映画の大きなテーマの一つとなっています。
2020年現在では、実際のところ何が原因で二人が別居してしまうことになったのか、というのはコナンファンにとっては周知の事実となっていますが(とはいえ、一応本作に関して言えばネタバレとなってしまいますのでここでは触れません)、映画公開当時はその辺りがまだハッキリ明かされていなかったんですよね。

そして、一連の事件を通して少しずつ明るみになってきた、小五郎と英理さんの過去

その事実を知った蘭は強いショックを受け、父親に懐疑的な思いさえも抱いてしまうことになります(いつも以上に蘭が積極的に事件に関わろうとしていくのは、父親の真意を確かめたいという気持ちからくるものだったんですね)。

果たして、小五郎のおっちゃんと英理さんの間に、一体何があったのか?
そして二人の別居のきっかけとは?
また、その事実が今回の一連の事件とどう関係しているのか?

…謎が謎を呼ぶ複雑なストーリー構造で、非常に見応えのある展開だと思われます。

個人的にお気に入りのシーンは、父親への不信感に苛まれる蘭が新一/コナンに相談する場面ですね。
”そういったことがあったということは事実かもしれないが、それがイコール真実とは限らない”
その言葉を新一から聞かされた蘭の、物憂げな表情がきれいな作画も相まってとても儚げに描かれていて、結構気に入っています。
(それにしても、この時点でのコナンは小五郎のおっちゃんの”真意”にまだ気が付いてはいなかったんですよね。その割には、結構鋭いところをついているな、と思います)

犯人は本当に「村上丈」なのか?

映画の中盤から、「村上丈」という人物が最重要容疑者としてピックアップされることになります。

彼は元カード賭博のディーラーで、小五郎のおっちゃんとは因縁のある人物。
つい最近、仮出所してきたものの、実は彼は未だにおっちゃんに恨みを抱いていて、おっちゃんに縁のある人物を次々と狙うことによって復讐を遂行していっているのではないか…というのが、目暮警部の推理でした。
犯行にトランプの数字を利用している、というのも、なるほど元ディーラーの村上丈が考えそうなことではありますよね。

しかし、本当に村上丈が犯人であるとすれば、いくつか不可解な点があります。

まず第一に、少し前に仮出所してきたばかりの村上丈が、なぜ小五郎の近しい人たちを調べ上げることができたのかという点。
家族である英理さん、元上司である目暮警部はともかく、ペットの猫探しを依頼されたという接点しかなかった旭勝義さんの存在まで、なぜ村上は知ることができたのでしょうか。

次に、小五郎にとって近しい人を狙うのならばなぜ娘である蘭を真っ先に狙わないのか、という点。(一応書かせていただきますと、何も蘭が危険な目に遭えばいいなどと思っているわけではないですよ)
確かに蘭の名前に数字は入っていませんが、それでも小五郎にとって蘭は最愛の一人娘です。
もしも自分が村上丈の立場だったとしたら、真っ先に娘である蘭を狙うことでしょう。

そして、最後に。
これは若干、いや、かなりメタ目線になってしまいますがこの映画は『名探偵コナン』である、ということ。
『コナン』である以上は、最後の最後に恒例の謎解きがあり、そして犯人当てもあるはずです(『ベイカー街の亡霊』のように、最初から犯人が分かっているという倒叙ミステリー形式のものも稀にありますが、それはあくまで視聴者のみが知っているという話であって探偵や刑事たちは犯人の正体を知りません)。
それなのに最初から犯人はこの人だ、と断定されているのはおかしいと思いませんか。

となると、考えられることは一つ。

犯人は村上丈ではなく、別に真犯人がいる、ということです。
(その真犯人に関してはここではネタバレは致しません)

ちなみに、村上は左利きで、阿笠博士らを襲った犯人は右利きという決定的な違いもあるんですよね。
後の瞳の中の暗殺者では、この利き手というものが謎解きの重要な鍵としてコナンも注意深く観察していた部分となるのですが、今作でコナンはこの利き手の違いに気が付かなかったというらしくない失敗をしてしまっているので、その反省も踏まえて瞳の中の暗殺者では、容疑者の利き手により一層気を配るようになったのかな、とふと思いました。

物語の舞台は海中レストランへ…

劇場版名探偵コナン『14番目の標的』より

コナンたちは小五郎の古くからの知り合いである沢木公平さん(=数字の「八」)のガードとして、沢木さんが招かれている海中レストラン『アクアクリスタル』へと赴きます。

そこには、沢木さんとおっちゃん、白鳥警部だけでなく、小山内奈々さん(=「七」)宍戸永明さん(=「六」)ピーター・フォードさん(=「四」)仁科稔さん(=「二」)…と、それぞれ名前に数字が含まれる人々が集結していたのでした。
また、新一としてではないですが、コナンも一応数字に名前が入っている候補の一人になるので、これで残りの数字の人物は全員揃ったということになりますね。

村上丈が犯人でないとするならば、この中に真犯人がいるのでしょうか。
だとすれば、一体何の目的で、このような大事件を引き起こし、更に毛利一家まで危険な目に遭わせたのでしょうか。

当初は村上に警戒しつつも比較的穏やかなアクアクリスタル内でも、次第に不穏な空気が流れ始めます。
そして、ついに今作初めての死者が出てしまい…。

果たして、犯人の正体とは?
全てはここ、アクアクリスタルで明かされることになります。

クライマックスは、コナン映画定番の「アレ」

そして、やっと犯人の正体を突き止めたところ、コナン映画定番の「アレ」によってアクアクリスタル内は大変なことになってしまい、ついには蘭の命まで危険に晒されてしまいます。

この映画は基本的には毛利一家の過去に焦点を当てた作品なのですが、こういうところでちゃんと「新一と蘭のラブストーリー」要素も入れているんですよね。
ピンチに陥った蘭を助けようとして逆にコナンが蘭に救われる場面(この場面は『コナン』が『コナン』をオマージュしたとかなんとか言われていますね)と、対照的に今度はコナンが窮地に立たされた蘭を救い出そうと犯人に銃口を向ける場面は、劇場版コナン屈指の名シーンだと思います。
特に後者に関しては、360回転しながらの銃を構えるコナンのアップというカメラワークが本当に素晴らしいですね。
(この場面でコナン/新一が小五郎のおっちゃんと「同じことをする」ということから見ても、小五郎のおっちゃんと新一は実は内面は非常に似ているということがよく分かりますね。『瞳の中の暗殺者』の感想記事でも触れさせていただきましたが。)

劇場版名探偵コナン『14番目の標的』より

小五郎のおっちゃんが活躍するだけでなく、新一/コナンと蘭の恋愛要素まできちんと拾っている。
そして、サスペンスの部分でも非常にクオリティーが高い。
『瞳の中の暗殺者』も非常にバランスの良い作品であると以前の感想記事で書かせていただきましたが、今作は今作で、バランスの良い作品なのではないでしょうか。
特に、小五郎のおっちゃんの活躍は『瞳の中の暗殺者』ではなかなか見られなかった部分として、この点に関しては、個人的な意見としては『瞳の中の暗殺者』よりもこの『14番目の標的』の方に軍配が上がるかな、と思います。
とはいえ、『瞳の中の暗殺者』では、あくまで「新一/コナンと蘭の物語」に焦点を当てたストーリーだったので、おっちゃんの活躍が控えめだったのは致し方ないですし、「新一/コナンと蘭」の二人の関係に焦点を絞ったという判断もそれはそれで正解だと思いますし、結局のところ、どちらが上かどうかは私の中では決められないんですけどね。笑

『14番目の標的』感想まとめ

『14番目の標的』は、次に誰が狙われるのか?というサスペンスとしてのクオリティーも高く、また毛利一家(特に小五郎)にスポットを当てた作品としても、新一と蘭のラブストーリーとしても、非常にバランスの良い作品であると言えるでしょう。

個人的にコナン映画は初期のこだま監督の頃の作品が特にお気に入りなんですが、初期の作品はこのように推理もアクションもキャラ描写も恋愛描写も安定してバランスの良い作品が多いんですよね。
もちろん、最近のアクション満載な作品も、映画館で観るとそれはそれで大迫力でしょうし、安室さんや赤井さんといった魅力的なキャラクターに惹かれる人も多いのでしょうけど。
個人的には、やっぱりバランスの良いこだま監督の作品が好きだな、というのが率直な感想です。

リアルタイムで『14番目の標的』を観たときの感想としては、主要キャラが次々と狙われるという展開に、ハラハラドキドキしながら観ていた…といったところですね。
当初はそこまで小五郎のおっちゃんの魅力には気づいておらず(まだまだ子供でしたから…笑)、あくまでコナンと蘭を中心にストーリーを追いかけていたように思います。

そんな自分が、今や小五郎のおっちゃんや毛利家を中心に本作を観るようになったのですから、公開から20年以上経って、自分も大人になったんだな…と実感させられますね。
子供の頃に見ても大人になってから改めて見ても面白い、更に大人になってから見ると新たに気づかされることもある、それが『コナン』という作品だと思います。

ちょうど今は自宅で過ごすことが多い時期ですし、これを機に、昔のコナン映画をじっくり観ていくのも良いかもしれませんね。

それでは、次の記事では、本作の犯人に焦点を当てた、ネタバレありの記事を書かせていただきたいと思います。

(※)犯人視点の後編記事も書かせていただきました。

(※)劇場版名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』の感想記事も書かせていただきました。


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