「霧と太陽の王」感想 〜異形の王と人間の少女の物語〜

フリーゲーム紹介・感想
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(※この記事は過去ブログからそのまま転載しております)

フリーゲーム紹介第2弾は、こちらのゲームを取り上げたいと思います。

「霧と太陽の王」というゲームです。以下は公式のゲームPVですので、併せてご紹介致します。

ジャンルとしては、多少の謎解き要素(少し考えたら解ける程度の難易度です)を含んだ探索ゲーム
雰囲気的にホラーゲームのように見えますが、脅かし要素などは殆どないので怖い系が苦手な人でも大丈夫です。
プレイ時間は一周一時間弱とボリュームとしては短い方ですが、その分密度は非常に濃い作品だと思われます。

~あらすじ~

太陽の女神が統治して栄えたこの国に
ある日 巨大な烏の姿をした異形の王が現れました

王は女神を魔力のこもった石に封じ
国から太陽の恵みを奪いました

そして国を 晴れることのない霧で覆い隠し
異形の暮らしやすい国へと変えてしまったのです

太陽を遮られ 晴れることのない霧に悩んだ国民達は
国を取り戻すことを諦め

一人 また一人と国を去っていきました

太陽の国として栄えた国は
今や異形の王が統治する 霧の王国へと変わってしまったのです

そして 霧の王国が生まれてから500年の時が経ちました


(※公式サイトより抜粋)

舞台は、とある時代のとある王国。
太陽の女神によって支えられてきたその国に、ある日突如として「異形のもの」達が攻め入ってきたことにより、国は「異形」たちに支配されてしまいます。
かつて太陽を崇めていたその国には霧が立ち込め、異形のもの達が大勢住まうようになってしまいました。

そんなある日、異形たちたが住まう王城に、一人の人間の少女が迷い込んできて…というところから、ゲーム本編が始まります。

ご紹介させていただいた画像を見てお分かりかと思いますが、このゲーム、人物も背景も全てモノクロの世界として統一されています。

異形に支配され、霧に包まれた王国…というコンセプトにすごく合っていて、雰囲気あるな、というのが一番最初にゲーム画面を見たときの感想でした。
そして描き込みが本当に素晴らしいですね。
この緻密に描かれたグラフィックを眺めているだけでも、このゲームやって良かったなと思ったぐらいでした。笑

↑異形たちの住まう城に突如現れた謎の少女
どうやら口がきけないようで身元は一切分かりません。
プレイヤーは、この少女を操作して異形の闊歩する城から無事に脱出する…のではなく、異形達に「王様」と呼ばれている烏のような姿を模した異形を操作し、少女の安全を確保しながら城を探索することになります。

他の異形たちは人間をよく思っていない者ばかりなのに対して、彼だけが少女に危害を加えようとしないのは何故なのか。
そして、かつて太陽が崇められていたこの国に一体何が起こったのか。
それらの謎は、少女と共に城内を探索していくことでだんだんと明らかになっていきます。

作者様によれば「暗く殺伐とした雰囲気の絵本」というイメージで制作された作品、とのことですが、まさにその通り、ゲームをプレイしている、というよりもまるでお伽話を読んでいるかのような雰囲気の不思議な作品でした。
シリアスで重い空気が漂う世界観の中、異形の王と少女が少しずつ心を通わせていく描写が非常に微笑ましく、良い緩和剤になっていたように思います。

そんな本作のエンディングは、プレイヤーの終盤の行動によってトゥルー・ノーマル・バッド・バッドバッドエンドの4つに分岐します。(※ゲームのファイル内に梱包されているテキストに分岐のヒントが記されています)

トゥルーエンドが一番「良い」結末なので、作者様も仰っているように、先に他のエンディングを見てから最後に見た方が良いかと思われます。私も、バッド→ノーマル→…の順でクリアしたので。(ちなみに、バッドバッドorトゥルーエンドのどちらかをクリアすると、ゲームの設定資料などおまけ特典が見られるのも必見です)

ノーマルエンドに関しては、とにかく切ない、救いがないの一言でした。
これバッドエンドよりもまだ「良い」エンディングなんだよね…?と思わず自問自答したものです。(苦笑)

バッドエンドに関しては、確かにバッドエンドといえばバッドエンドなのですがむしろこれはこれで「アリ」だな、とも思いました。
個人的には、トゥルーエンド以外の三つのエンディングの中では一番好みな結末でしたね。エンディングの曲が特に、「暗く殺伐とした」このゲームの世界観によくマッチングしていてとてもお気に入りです。

バッドバッドエンドに関しては、バッドエンド以上のバッドということで、まぁ言わずもがな…
このエンディングだけヒントを見ないと一発で辿り着くのはほぼ無理なように設定されているのは、それだけプレイヤーにこのエンディングを見る覚悟が求められているからなんだろうな、と思います汗
偶然にもコレを一番最初に見てしまったというプレイヤーの方は…ホントご愁傷様ですとしか言えませんね…
ただ、まぁ、良い意味での「後味の悪さ」が非常に印象的で、私的にはこれはこれで好きだな、と思えたエンディングでしたね。
…ちなみに、私は初見でプレイしたとき、普通にうっかりトゥルーエンドに行ってしまいそうな気配を感じて、慌ててノーマルかバッドに行きそうな方向に軌道修正しました。苦笑

美しいグラフィックといい、よく練られたストーリーといい、雰囲気に合ったBGMといい、本当に素敵な作品でした。

(個性的で気性も様々な「異形達」とのコミカルなやり取りも本作の見どころの一つです)

少しダークなお伽話、という雰囲気に惹かれる方、特に異形と少女という組み合わせが好きな方(笑)には是非ぜひオススメしたい作品です。
(公式HPはこちら→http://yukihanagame.wixsite.com/mist )



<追記>最初からまたやり直してプレイしていたんですが、…終盤、城から出る前に一旦上の階に戻って異形たちに話しかけてみるとちゃんと会話内容が変わっていたという発見がありました。

特に時計番さんのコメントが、なんとも言えないですね〜…切ない。

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