「奇譚の青にねむる」感想 〜貴族の屋敷に嫁いだ少女を待ち受けていたものとは?〜

フリーゲームと読書感想
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(※この記事は過去ブログからそのまま転載しております)

フリーゲーム紹介第6弾としまして、今回はこちらのゲームをご紹介したいと思います。

『奇譚の青にねむる』というゲームです。

〜あらすじ〜

名のある貴族に輿入れした一人の少女。
出迎えたのは辛辣な態度の婚約者、物々しい雰囲気の執事、
どこか違和感のある館だった。

急用で館を不在にする婚約者から渡されたのは…

「貴様にこの鍵束を預けよう。
だが一つ…
その中の『一番小さな金色の鍵の部屋』だけは
『絶対に』入らぬように」

鍵束を預かった少女はやがて惨劇に巻き込まれていく。

(※公式サイトより抜粋)

(※ホラーゲームなので脅かし要素や少々の残酷描写がしばしばあります。また公式で15歳以上推薦とされています)


以下は誠に勝手ながら自作してみた屋敷内の地図です。( 雑で申し訳ありません… )
建物の真ん中に中庭があるという複雑な構造上、迷われる方も多いと思われますので、もしプレイされる方がいらっしゃいましたら、ぜひ攻略にお役立ていただければと思います。

この作品はジャンルは乙女×洋風ホラーADVとある通り、いくつものエンディング分岐の中から良いエンディングを見るためにはパートナー(同行者2名のうちのどちらか)から主人公への高い好感度が不可欠となっております。

(同行者は主人公の婚約者ユーゴと、彼に仕える執事のルネの2人。
実はあともう一人隠しの攻略対象キャラがいるのですが、そちらはネタバレになってしまうのでこのブログでは触れません。)

まず、このゲームをプレイしようと思ったきっかけは、元ネタとなっているのが『青髭』って珍しいな、ちょっとやってみようかな…というちょっとした好奇心からでした。確かにホラー向きの内容ではありますが、青髭という童話の存在自体、知らないという人も多いでしょうしね。

キャラクターのグラフィックも、ちょっと独特の絵柄ですが一人一人の個性が出ていてステキな絵柄ですよね。
ホラーゲームらしく、どのキャラクターも平常時でもどこか表情に影があるように描かれているのも良いなと思います。

プレイしていくうちに、主人公たちは屋敷の中で次々と不可思議な現象に巻き込まれていくことになるのですが、こういった何が起こるか分からない、不安な状況がずっと続く中では同行者の存在が本当に心強いものだなと思わされました。

殺伐とした状況の中でのふとした会話イベントなどではとても和む場面や、中にはちょっとクスッと笑ってしまうような場面もあったりして、このゲームを通して、ホラーゲームと乙女ゲームって相性が良いんだなというちょっとした発見がありました。
恋愛心理学的にも、吊り橋効果という話がありますし、互いに危険な状況であるからこそ絆が深まりやすい…というのはあるんでしょうね。

そして、謎解きやミニゲームの難易度はフリーホラーゲームの中でもそこそこ高めだと思われますが、(主人公も含めて)キャラクターが魅力的だからこそ、全員無事に生き残りたい、良い結末を迎えたいという一心で、必死になってゲームをプレイしていました。

正直言いますと何度も何度もゲームオーバーになってしまったんですが汗
それでも諦めることなく最後までプレイして、最良の結末を迎えられたときは本当に感無量でしたね。
作者様の公式サイトには詳しい攻略の手順が載っているので、どうしても先に進めなくて悩んだときは素直に攻略を参考に進めさせていただきました。
(触れてしまったら即ゲームオーバー、というトラップもマップ上に多く仕掛けられていますので、初見プレイ時は次の部屋に進むごとにセーブをとっておくぐらいの慎重さが必要です。)

ホラーゲームならではの危機感溢れる展開と、乙女ゲームという要素の二つが絶妙な具合にマッチした、素敵な作品でした。
同行者=攻略対象キャラについての感想も書きたいところですが、どうしても多少のネタバレを含む内容になってしまいますので、そちらについてはまた改めて次回の記事で書かせていただきます。
また引き続き見ていただけたら嬉しいです

(※キャラクターについての感想記事もアップしました)

〜余談〜

Aエンドをクリアした後は、是非ともゲームファイル内のread meテキストの最後の一文を見てみることをオススメします。
製作者様のこの作品に対する思い入れの深さを感じるとともに、これはプレイヤーへの粋な計らいだなぁ…と思いました。

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